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2019.10.25
人命を守る排煙設備の基礎知識②

3.排煙設備の設置コスト

排煙設備の設置コストは自然排煙が機械排煙に比べ安価に設置ができます。
自然排煙<機械排煙
自然排煙は通常の窓と併用することも可能で、また排煙窓を設置するにあたっても機械設備は不要なため、
コストは安価で済みます。
しかし各部屋を建物外壁側に配置する必要があり設計上の制約が生じてしまいます。
機械排煙の場合は、設計上の制約はないがダクトや排煙機の設置が必要なために
コストがかかり自然排煙設備に比べ費用が割高となります。
排煙設備の選択は予算確保及び設計上の優先順位を検討した上で決める必要があります。

4.排煙設備の設置基準

特殊建築物で述べ床面積500㎡を超えるもの、特殊建築物でなくても、
3階以上で500㎡を超えるものについては排煙設備の設置が必要となります。
自然排煙と機械排煙、それぞれの設置基準を順番に説明していきます。

・自然排煙の設置基準について
自然排煙の場合は、外部に面した排煙窓によって
煙を排煙するスペース(排煙口)を確保することになります。
排煙口の面積は防煙区画された部分の床面積の1/50以上の面積を占める必要があります。

また、排煙口は天井面から80cm以内の場所に設置しなければならないので注意する必要があります。
手動解放装置は排煙口の開閉のために床面から80cm以上150cm未満の高さ、
又は天井から吊り下げる場合は床面から1.8mの高さに設置しなければなりません。

・機械排煙の設置基準について
機械排煙の場合は、排煙機の能力が1分間に120㎥以上煙を排出でき、
かつ、防煙区画の床面積1㎡につき1㎥³の空気を排出する能力がある必要があります。
また排煙機が電源を必要とする場合は予備電源が必要で、高さ31mを超える建物の場合は、
排煙設備の制御装置を中央管理室に設置するようにしなければなりません。
また、排煙口は不燃材料とする必要があり、
排煙の風道は木材等の可燃材料から15cm以上離して設置しなければなりません。

次回、排煙設備設置の対象外建築物や免除される条件について詳しく説明して行きます。
ぜひ参考にしていただければと思います。


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